オートラント(Otranto)は、アドリア海に面した人口6000人ほどの小さな港町ですが、四季を通じて国内外から多くの観光客が訪れたいへんな賑わいをみせる、プーリア州を代表する人気の観光地です。

青い海と白い漆喰の家々のコントラスト、太陽の織りなす光と影のコントラストが石畳の路地に映える美しいオートラントの旧市街は『イタリアの美しい村百選(I Borghi piu’ belli d’Italia)』にも選ばれており、レッチェやガッリーポリと並んでサレント観光の中心的な街のひとつとなっています。
街のすぐ南にはサレント半島でもとりわけ雄大な自然が広がり、眺めるだけでスカッとするほど気持ちのよい海岸線がのびています。ドライブやサイクリングそして乗馬を楽しむことができるほか、写真撮影ツアーなどにも絶好のポイントでしょう。

またオートラントはイタリア最東端の街としてもその名を知られており、まさに『イタリアの太陽がうまれる街』あるいは『イタリアでオリエント世界にもっとも近い街』といえるでしょう。
古代ローマ時代から長きにわたり、東方世界へとつながるヨーロッパの玄関口として重要な役割を果たしてきたオートラントは、千年以上も『西洋と東洋のかけ橋』として繁栄した欧州きっての国際港湾都市でした。そのかつての栄華をしのびつつ、今はおだやかな表情をみせる港や街を歩けば、この街が紡いできた古代ギリシャ時代にまで遡る3000年を越える長い歴史の息吹を感じることができるでしょう。

旧市街に見どころが集中しているため、徒歩で散策しながらラクラクと名所を巡ることができますが、のんびりあるいはじっくりオートラント観光を楽しみたいならば、たっぷり半日〜一日は割くのが理想的でしょう。
晴れた空気の澄んだ日には、運がよければアドリア海の対岸バルカン半島(アルバニアやギリシャ)の山々を望むこともできます。

 

 

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